アシナガバチの巣を放置するとどうなる?リスクと対策
アシナガバチの巣を見つけても、巣が小さいうちは「そのうち自然になくなるのでは」と考え、放置してしまう人もいるかもしれません。しかし、巣をそのままにしておくとさまざまなリスクが伴います。 まず、アシナガバチの巣は時間とともに大きくなり、働きバチの数も増えます。初期の段階では数匹しかいなくても、夏のピーク時には数十匹以上に増えることもあります。数が多くなるとハチの警戒心も強まり、巣に近づくだけで攻撃される危険性が高まります。特に、誤って巣を刺激してしまうと、大量のハチが一斉に襲いかかることもあり、刺されるリスクが非常に高くなります。 また、アシナガバチは一度巣を作ると、その場所を「安全な環境」と判断し、翌年以降も同じ場所に巣を作ることがよくあります。つまり、一度放置すると、毎年同じ場所に巣ができる可能性が高くなり、結果的に対策がより難しくなるのです。 さらに、巣が大きくなればなるほど駆除の難易度も上がります。小さいうちならば市販の殺虫スプレーで対応できる場合もありますが、大きくなると安全に駆除するのが難しくなり、専門業者に依頼しなければならないこともあります。業者による駆除は費用がかかるため、早期の対応が結果的にコストを抑えることにつながります。 放置せずに対処するためには、春から夏にかけて定期的に家の周りを点検し、巣を見つけたらできるだけ早めに撤去することが重要です。もし駆除が難しい場合は、無理をせず専門業者に相談することが、安全で確実な方法となります。早めの対応を心掛け、ハチによる被害を防ぎましょう。