アシナガバチは春から夏にかけて活発に巣作りを行います。特に気温が上がり始める5月頃から女王バチが巣を作り始め、夏には働きバチが増えて大きな巣へと成長していきます。巣が完成すると、ハチの数も増え、駆除が難しくなるため、早めの対策が重要です。 アシナガバチの巣を予防するには、まず巣ができやすい場所を知ることが大切です。一般的に、軒下やベランダの隅、庭の木の枝、エアコンの室外機の裏側など、人の出入りが少なく、雨風をしのげる場所が狙われやすいです。特に、前年に巣があった場所は、また作られやすいため、春先から注意して確認しましょう。 予防策として有効なのは、定期的な点検と忌避剤の使用です。春から初夏にかけて、家の周りをチェックし、小さな巣を見つけたら早めに撤去することで、大きくなるのを防げます。また、市販のハチ用忌避スプレーを巣ができやすい場所に噴射しておくと、女王バチが巣作りを避ける効果が期待できます。 庭にアシナガバチを寄せ付けないためには、エサとなる虫を減らすことも重要です。特に、アシナガバチはアブラムシや小さな虫を捕食するため、植木や花壇に害虫が発生していると、それを狙ってハチが集まりやすくなります。適切な害虫対策を行うことで、ハチの発生を抑えることができます。 アシナガバチの巣は、知らぬ間に作られてしまうことが多いため、春から夏にかけての定期的なチェックと予防策が欠かせません。早めの対応を心掛け、安全な環境を維持しましょう。