クロゴキブリを一匹だけ見つけた…冬でも油断してはいけない理由とは?

ゴキブリといえば夏に活動するイメージが強いですが、冬でも油断してはいけません。寒い季節にクロゴキブリを一匹だけ見つけた場合、「冬だから繁殖しないだろう」と考えがちですが、実は冬でもゴキブリは生き延びることができ、春になれば一気に増える危険性があります。まず、ゴキブリは寒さに弱い生き物ですが、暖かい場所があれば冬でも生き続けることができます。特に、住宅の中は暖房や調理の熱で一定の温度が保たれているため、ゴキブリにとって快適な環境となります。キッチンや冷蔵庫の裏、電子レンジの下、床下収納、エアコンの内部など、暖かい場所を見つけて越冬することが多いのです。また、冬場にクロゴキブリを一匹だけ見つけた場合、それは単に室内に偶然入ってきたわけではなく、すでに家の中で越冬している証拠かもしれません。ゴキブリは冬になると活動が鈍くなりますが、それでも生き延びるために、暗く湿った場所に潜みながらじっと春を待っていることがあります。つまり、冬にゴキブリを見つけた場合は、家の中で繁殖の準備を進めている可能性があるのです。さらに、冬にゴキブリが見られなくなったからといって、完全にいなくなったわけではありません。卵(卵鞘)は低温にも耐えるため、家の中にゴキブリの卵が残っていると、春になった途端に孵化し、大量のゴキブリが一気に発生することがあります。特に、3月から4月にかけて気温が上がると、冬の間に隠れていたゴキブリが一斉に活動を始めるため、冬のうちにしっかり対策をしておくことが重要です。冬のゴキブリ対策としては、侵入経路を防ぐことが第一です。玄関や窓の隙間、換気扇、排水口などから入り込むことが多いため、隙間テープを貼る、排水口にカバーをつけるなどの対策を行いましょう。また、食べ物の管理を徹底し、ゴキブリの餌となるものを放置しないようにすることも大切です。さらに、冬の間に粘着シートや毒餌を設置しておくことで、隠れているゴキブリを駆除することができます。冬はゴキブリの動きが鈍くなるため、ベイト剤の効果が出やすく、春先の大量発生を防ぐのに効果的です。